妊婦さん必見!胎児が喜ぶ姿勢
妊婦さんの治療を始めて、今年で24年経ちますが、
その間、小さな命を守るために体に負荷がかかる姿勢には気を付けたいものです。
家での過ごし方や仕事場での姿勢、寝方、歩く姿勢など。
(読了時間:4分)
西日本カイロプラクティック業協同組合理事
中央カイロプラクティック院堺院長
安田正典
子宮と骨盤のゆるみ!
妊娠直後から妊娠ホルモンが出て、骨盤の靭帯が緩んできます。
余談ですが、このホルモンは骨盤の靭帯だけを緩めるではなく、すべての靭帯を緩ませます。
妊娠中、手首が痛くなったり、首や肩が痛くなったりするのもこのホルモンの影響で起こります。
胎児には骨盤が緩んだ方がいいと思う方もおられますが、これは昔の人の話です。
今と昔では生活様式が大きく変わり、昔の人は体を使うことが多かったため、筋肉量はかなりあったと推測されます。
筋肉量が多い状態で骨盤が緩むと、胎児は楽に発育できます。
しかし現代人の場合、筋肉量が少ない状態で妊娠すると、骨盤が緩みすぎてしまいます。
骨盤が緩みすぎると骨盤の関節(仙腸関節)がグラグラになり、それをカバーするために周りの筋肉が硬くなります。
お尻の筋肉、腰の筋肉、肩の筋肉、首の筋肉などが緊張し、胎児を窮屈にします。
妊娠前から、歩いたり、走ったりして筋肉量を増やすことをすれば、妊娠してからも胎児は窮屈にならない状態で過ごせます。
妊娠してからでも遅くありません。骨盤を締める事は、胎児にとってすごくプラスになります。とこちゃんベルトなどで骨盤を閉めることは胎児にとってプラスに働きます。
(ベルトの締め方は少し難しいので、専門家のアドバイスを仰ぎましょう)
子宮と骨盤の歪み
骨盤の中には、妊娠出産に大切な働きをする臓器、子宮と卵巣などが入っています。
骨盤が歪むとそれらの臓器の血流が悪くなり胎児にも悪影響を与えます。
また、骨盤の歪みはお産にも影響し難産になる確率も高いと言われています。
骨盤が歪む姿勢は妊娠中だけでなく、日頃から気をつけたいものです。
妊娠中気を付けたい姿勢
先ほど述べましたが、骨盤が緩む、骨盤がゆがむことは、胎児に負担がかかります。
骨盤が緩む姿勢とは、長時間座ることが1番良くありません。
特にソファーなどで腰を丸くして座るとは、余計に骨盤が緩みます。
ソファーに座りながら携帯を見るという姿勢は、もろに骨盤を開き、お腹まで圧迫するので、赤ちゃんはすごく窮屈です。
事務仕事で長時間パソコンに向き合っている姿勢も要注意です。
当院で行っている指導では、20分から30分に1回は立つようにと指導しています。
忘れやすい方は、携帯などのアラーム機能を使うと忘れずに立つことができます。
骨盤が歪む姿勢も要注意です。
横座りやアヒル座り(ぺたんこ座り) 、足を組む姿勢も気をつけましょう。
妊娠中期から後期にかけて気を付けたい姿勢は、長時間立つことです。
長時間立つ作業が多いと胎児の重みで、お腹や下半身に力が加わり子宮が収縮しやすくなります。
立ち仕事をされている人も適度に座ることを心がけましょう。
胎児が喜ぶ姿勢
ポッコリお腹の姿勢が、1番胎児が喜びます。
お腹を前に突き出すとポッコリお腹になりますよね。
ポッコリお腹は子宮が広がり、胎児が入るスペースが広がります。
スペースが広がると、胎児はコロコロ動き回れて喜びます。
ポッコリお腹にするためには、姿勢を正しましょう。
姿勢の正し方
姿勢の正し方は、頭のてっぺんを上に引っ張られるようなイメージで正していきます。
胸を張って、腰を前に出しすぎると、腰の筋肉や背中の筋肉に負担がかかりすぎ、
腰痛や肩こりの原因にもなるので気を付けましょう。
今まで姿勢が悪かったお母さんは、
いろんなところに力が入り、すごくしんどいかもしれませんが、赤ちゃんの為だと思って、頑張って姿勢を正してください。
座る場合
地べたで座る場合は正座が1番良いですが、あぐらの場合でもお尻の下にタオルやクッションを入れると姿勢が良くなります。
ソファーで座る場合も、腰の後ろにクッションを入れるなどして姿勢を正せるようにしてください。
ウォーキング
歩くことも骨盤にいいです。意外に思われるかもしれませんが、歩くと骨盤は閉まります。
歩くと骨盤の真ん中の骨、仙骨は下に圧力が行き、骨盤の両脇の骨、寛骨は上に圧力が行きます。
その間の骨盤の関節、仙腸関節は上下の圧力が加わり、自然と閉まってきます。
(歩いて痛みがある場合やおなかが張る場合は、専門家に相談してください)
ぜひご主人さんとウォーキングしてください。
寝る姿勢
寝る姿勢は横向きがベストでしょう。抱き枕を使うと妊娠後期でも楽に寝ることができます。
食事
意外ですが骨盤が緩む食べ物があります!
東洋医学で湿(しつ関節が緩んできます。
骨盤が緩む食べ物としては
砂糖
悪い油(ショートニングやマーガリンなどのトランス型脂肪酸)
骨盤が閉まる食べものとしては
ねばねばしたもの(オクラや山芋などムチンが入っているもの)
タンパク質(筋肉や靱帯の原料となる)
などがあげられます。
以上、妊婦さん必見!胎児が喜ぶ姿勢でした。
赤ちゃんとともに、楽しい妊娠生活の助けになれたら幸いです。
投稿日:
中央カイロプラクティック院堺 安田