ストレスがかかるとなぜ「うつ病」「自律神経失調症」になるのか?
ストレスがかかると「うつ病」や「自律神経失調症」になる。
ということは 知っていても、
なぜストレスがかかると「うつ病」や「自律神経失調症」になるのか?
と聞かれると、知らない人が多いのではないでしょうか!
この仕組みが分からないと、病気が治ってもまた、再発する可能性があります。
今回は、ストレスが原因で「うつ病」や「自律神経失調症」になるメカニズムを、体の専門家が解説していきます。
(読了時間:約4分)
うつ病・自律神経失調症の整体院
中央カイロプラクティック院堺
西日本カイロ業協同組合理事
安田正典
Contents
うつ病と自律神経失調症の違い
まず、「うつ病」と「自律神経失調症」との違いをお伝えしていきます。
自律神経失調症は主に体に症状が出ます。
具体的な症状は、不眠・動悸・息切れ・めまい・耳鳴り・胃腸障害・頭痛・慢性的な疲労・手足のしびれ・筋肉のコリや痛みなどです。一方、
うつ病は体の症状に加えて心の症状が出ます。
具体的な症状は、やる気が起こらない・気分が落ち込む・希望がなくなる・笑えない・不安になる・集中力や思考力、記憶力がなくなる・死にたくなる、といった症状が出ます。
これらの症状の原因が4つのストレスであるということは前回の記事で理解して頂けたと思います。
では、「なぜストレスがかかると、うつ病や自律神経失調症になるのか」という問題は、
「自律神経の知識」と「体のストレス反応」この2つを交えて説明していきます。
自律神経の知識
自律神経とは簡単に言うと、自分では制御できない神経のことを言います。
例えば、自分の意思で手足を動かすことはできますが、心臓を止めることや胃を動かすことはできませんよね。
この無意識下で起こる神経のことを自律神経と言います。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、
交感神経は、脳と体を動かすために主に日中に働きます。
副交感神経は、脳と体をリラックスさせるために主に夜に働きます。
この副交感神経が働くことにより、夜もぐっすり眠れ、疲れも取れ、病気も治ります。
自律神経のバランスが整っていると、元気な状態が続くのですが、
ストレスが加わると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れていき、
それが長期間続くと自律神経失調症になっていきます。
この自律神経失調症が悪化するとうつ病になっていきます。
体のストレス反応
全ての動物はストレスがかかると、生命の危機と判断して交感神経が過剰に働きます。
話は変わりますが、野生動物の自律神経はどうなっているのでしょうか?
サバンナで暮らすシマウマたちのストレスは、自分の命を脅かす天敵等の存在です。
ライオンを見ると一気に交感神経が活発になり、
心臓が高鳴り、呼吸が荒くなり、瞳孔が開き、筋肉が緊張して逃げる準備をします。
(自律神経失調症の症状と似ていますよね)
人間には生命の危機というストレスはあまりかかることはないですが、
4つのストレスがかかると同じように交感神経が過剰に働きます。
この状態がしばらく続くと自律神経失調症になっていきます。
自律神経失調症・うつ病に至るまで
4つのストレスがかかると交感神経が過剰に働き、それが続くと自律神経失調症になるという事を先ほどお伝えしました。
では、なぜ自律神経失調症が悪化するとうつ病になるのでしょうか?
交感神経は闘争と逃走の神経と言われ、体のエネルギーを消費します。
皆さんご存知のように人間の体はエネルギーで動いています。
エネルギーがなくなると、死んでしまいます。
ストレスが原因で交感神経が働きすぎると、エネルギーが消費され、限界まで来ると人間の体は死への防衛を始めます。
その防衛がうつ病なのです。
うつ病になるとエネルギーの消費を極端に制御し、やる気がない状態を、脳が作ります。
ここで大切なのは、うつ病が体の防衛でなっているという事を知っておいてください。
体の専門家から見たうつ病・自律神経失調症の改善方法
体の専門家から見たうつ病・自律神経失調症の改善方法は、
4つのストレスをどれだけ少なくしてあげるかが改善のカギになってきます。
過剰な交感神経を抑えて、副交感神経を高める特殊な体の調整や筋肉の調整が必要になってきます。
当院では体を元気にして、うつ病、自律神経失調症を改善していくこと目指しています。
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投稿日:
中央カイロプラクティック院堺 安田