ストレスがかかるとなぜ腰痛になるのか?
腰痛の原因は様々ありますが、原因が特定できるものは、わずか15%程度と言われています。
原因がわからない腰痛はストレスと片付けられてしまいますが、なぜストレスがかかると腰痛になるのでしょうか?
今回お伝えすることは腰痛だけではなく、肩こりや膝痛など様々な症状がストレスが原因で起こるメカニズムをお伝えしていきます。
(読了時間:4分)
Contents
そもそもストレスとは
ストレス学説を発表したハンス・セリエによるとストレスとは、外的ストレッサーと内的ストレッサーがありそれぞれ、
外的ストレッサーは、温度・湿度・騒音・過労・感染・外傷・化学物質などの環境的要因、
内的ストレッサーは、怒り・不安・恐怖・悲しみなどの感情と定義しています。
ストレスがかかると交感神経が過剰になる
皆さんストレスがかかる時をイメージしてください。
上司に嫌なことを言われたり、父親に理不尽なことで怒られたりする事…
ストレスを受けると自律神経の中の交感神経という神経が働きます。
交感神経は、闘争と逃走の神経と言われ戦うか逃げるかを得意とする神経です。
上司に怒りを覚えたら殴りかかったり、あるいは職場からさっさと離れたりできる人はほとんどいないでしょう。
たいていの人は我慢しているのではないでしょうか?
この感情を我慢しているということが腰痛と密接に関わりがあります。
我慢すると筋肉が緊張する
今度は怒りを我慢している状態をイメージしてください。
歯を食いしばって全身の筋肉を緊張している状態が思い浮かびませんか?
感情を我慢する時は必ず筋肉の緊張が起こります。
言い換えれば、
筋肉の緊張を使って感情を外に出さないようにしています。
下の図を見てください。
筋肉の力で感情を外に出さないようにしている矢印↓(10)
感情を外に出そうとしている矢印↑(10)
感情はエネルギーですから我々の体の外に出ようとします。( ここでは体をツボに例えています)
ツボから感情を出さないように同じ力以上で筋肉が蓋をしています。
例えば感情のエネルギーが10だとすると10以上の筋肉の力で感情を押さえ込んでいます。
感情をそのまま出すと10のエネルギーだけでいいのに、我慢することにより20のエネルギーを使います。
皆さん我慢すると疲れますよね、
これが筋肉の緊張を使って感情を外に出さないようにしているということです。
筋肉の緊張が起こると血流が悪くなる
筋肉の緊張が慢性的に起こると周辺の血管を圧迫して血流が悪くなります。
血流が悪くなると、3つの弊害が出てきます。
①化学的老廃物の蓄積
ここで言う老廃物とは、疲労物質や発痛物質のことを言います。
この2つは通常血液循環によって洗い流されますが、血流が悪くなると蓄積し、痛みの原因になります。
② 神経障害
神経を養っている血管が圧迫されて、知覚異常や筋力低下を起こします。
知覚異常とは痺れや麻痺などを言います。
③冷え
あまり知られていませんが、血液は細胞を温めます。
血流が悪くなると冷えを起こし、周辺の筋肉に緊張をおこします。
筋肉の緊張で血流が悪くなり、冷えを起こし、
それが原因でまた筋肉が緊張するといった負のループが完成します。
歪みがあると腰痛や肩こりの原因になる
まず下の図をご覧ください
これは右肩が下がっていて背骨が歪んでいる図です。
背骨を中心にして左右に脊柱起立筋という筋肉がついています。
背骨の凸側の筋肉は伸張して、凹側の筋肉は緊張します。凹側の所に赤の印をつけています。
感情を我慢すると全身の筋肉が緊張しますが、背骨の歪みがあると凹側の筋肉はより緊張します。
右肩が緊張状態なら右の肩こり、左の腰の筋肉が緊張状態なら左の腰痛、膝なら膝痛という具合に、
ゆがみが起こると必ず筋肉の緊張が生まれます。
対処法
以上がストレスがかかると腰痛になるメカニズムを解説していきました。
次に、腰痛にならないための対処法をご紹介します。
筋肉の緊張を取るためにはマッサージなどもいいですが、
自分で改善するためには、ストレッチか運動が効果的です。
後、ストレスを解消するためには大声を出すことも効果的です。( カラオケなど)
背骨の歪みの矯正は、カイロプラクティックや整体なども効果的です。
あまり我慢せず感情を外に出すこともたまにはしてみましょう。
投稿日:
中央カイロプラクティック院堺 安田