自律神経失調症 喉のつまり
自律神経を患ってる方の多くが喉の違和感を訴えられています。
具体的な症状は喉の圧迫感、異物感、イガイガ感、喉が詰まる、食べ物が飲み込みづらいという症状です。
病院へ行っても異常がなく周囲からは理解されにくい病状です。
今回は自律神経失調症の中の喉の問題をピックアップして、メカニズムと対処法をお伝えしていきます。
(読了時間:3分)
西日本カイロプラクティック業協同組合理事
中央カイロプラクティック院堺院長
安田正典
Contents
喉の違和感のメカニズム
喉の問題は発声や食事、呼吸といった日常生活を営む上で最も大切なことなので本人にとっては本当に辛い悩みになります。そんな喉の違和感は一体何なのでしょうか?
漢方ではヒステリー球と言われ、古代ギリシャ時代から記載があり、自律神経を患う方では多く言われる症状の一つです。
解剖学的に言うと喉の上部の筋肉、上咽頭収縮筋と中咽頭収縮筋、舌骨筋群が緊張して喉の違和感が起こります。( 飲食物を飲み込む時に使う筋肉)
なぜこれらの筋肉が収縮するかと言うとズバリ!ストレスが原因です。
今から詳しく説明していきます。
人間にストレスが加わると必ず感情が出てきます。感情が出てこない場合は失感情症と言って かなり進行した病状になります。( 機会があれば後日説明していきます)
例えば上司に理不尽なことで怒られたりすると怒りがこみ上げてきますよね。その怒りが感情です。
感情が出ると人間は必ず行動が生まれます。その行動とは「バカヤロー」と言って家に帰ったり、「アホー」と言って殴りかかったりします。こんなことができればストレスはたまらないですよね。
多くの人は上司に理不尽なことで怒られると、拳をぎゅっと握り、息を飲んで言葉を発しないように我慢します。
この息をのんで言葉を発しないように我慢するという行動が、咽頭収縮筋や舌骨筋群を緊張させます。
つまりストレスがかかり自分の言いたいことを言わないように我慢することが、ヒステリー球の原因なのです!
この状態がひどくなると声も出にくくなり自分の唾液も飲み込みづらくなります。
喉の違和感、整体での対処法
喉の違和感の施術としては、
①上部頸椎の矯正
② 頭蓋骨の矯正
③舌骨の矯正( 喉の上にある骨)
④舌の矯正
⑤ 猫背の矯正
を主に施術していきます。
( もちろん 全身のバランスを整えることもします)
自分でできる対処法
①舌骨の上についてる筋肉は舌骨上筋群といい 舌に関係があります。
施術で舌の矯正を行うこともありますが自分で行う対処法としては、
思いっきり舌を前に出す、「べ〜」という運動を してください。
②舌骨の下についている筋肉は舌骨下筋群といい特に肩甲舌骨筋という筋肉は舌骨と肩甲骨につながっています。
猫背になるとその筋肉が緊張し舌骨を下方に下げます。
姿勢を正すことによって喉の違和感が消えることがあります。
③咽頭収縮筋の緊張をとる簡単な方法は「えずく」ことです。
「オエ〜」っとえずくことで一時的に咽頭収縮筋の緊張が取れ喉がすっきりします。
ただこれは対処療法に過ぎず、これをやりすぎると摂食障害につながりますのでやりすぎには注意してください。
これに変わる対処法としては大声を出すということです。
カラオケや車の中で大声で歌を歌ったり、「ワー」と大声を出したりすると咽頭収縮筋の緊張が取れます。
大声を出すという行為はストレス発散にもなりますので是非やってみてください。
投稿日:
中央カイロプラクティック院堺 安田